泣くがいい
我が魂よ 泣くがいい
涙を流せ
お前は飽き果て
疲れ切っている
一切の慰めより
打ち棄てられて
ここにはなにもない
求めるものは
何1つ
ここにはない
だから泣け
泣くがいい
かなしみだけが
お前の糧だ
風に血の滲む
荒んだ一つの魂が
やつ当たるものとて
この世にはない
すべて空振り
風の風
乾いた皮膚に風が吹き
破れて流れる赤い血に
どこからともなく
吹き 去っていく
風
めぐれ めぐれよ
われらの町に
私にはわかりませんから
委ねます
あなたにすべて 委ねます
私には 苦しみにみえます
私には 徒労にみえます
しかし
私には わからないのです
あなたのなさろうとすることが
あなたの道が あなたの救いが
委ねます
私にはわかりませんから
主よ
私を使ってください
御国のために
この国でなく
御国のために
神に祈るしか
神に祈るしか ないじゃないか
臭い息を押し殺して
「愛しているよ」と言うのだから
「愛しているよ」と言いながら
心はそこに ないのだから
私は私を知り
私を憎んでいる
憎むべき私と手をつなぎあい
睦み合っている私を
神に祈るしか ないじゃないか
私は私を裏切るだろう
それを止めることができないだろう
目の前で起こる裏切りを
ぼくは見ているだけだろう
全部知っている
ならば
神に祈るしか
ないじゃないか
祈ってください
マリアさま 祈ってください
イエスさま 祈ってください
ぼくのために
ぼくのために
祈ってください
泣いてください
嘆いてください
どうにもできない
ぼくのために
どうにもならない
ぼくのために
主よ
神は見棄てることがない
どんな小さな羊をも
神は見棄てることがない
これを信じてよりたのむものは
幸いなるかな
最後の最期まで信じ抜くものは
幸いなるかな
そのもののために
神はとこしえの命を
用意していて下さる
そのもののために
ただ そのもののために
その者は神を
信じたのだから
ただ信じたのだから
神は信じうるものを見捨てない
誰ひとり棄ておかない
誰にでも救いへの道がある
死んでもなお 道がある
だから生きよう
私たちすべての 救いの日を
待ちながら
すべての涙が
その日 拭い去られる
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