文学

ドストエフスキーを筆頭に、文学・小説を題材として書いた記事です。物語の面白さというよりは「現実を生きる知恵」を探求しています。

文学

小説を作者の自己満足にしないためにー作者である自分と主人公を分離するコツ。ゲド戦記のル・グウィン

小説を読むのが大好きだから、自分でも小説を書いてみよう! といざ書き始めて最初に陥ってしまう罠が、主人公と自分とをごっちゃにしてしまうという罠です。 はっきりと読者を意識し自己を適切に語る私小説を書こうというのならば良い…

『カラマーゾフの兄弟』

『カラマーゾフの兄弟』第一部、各章の目次とエピソード一覧-感動場面を探すために

「あ~!あのミーチャが「人間は広すぎる!」って叫ぶシーンってどこだっけ!」(3編3です) 『カラマーゾフの兄弟』は長大で、あの場面がどこにあったかを探すのも一苦労です。 そのため目次と主要なエピソードを見られるようにまと…

『カラマーゾフの兄弟』

『カラマーゾフの兄弟』挫折せずに楽しく読む方法①第1部のあらすじと重要ポイント

いよいよ小説をアップし始めました。 とても不器用な小説ですが、これまでの生きねば活動を糧に自分の想いを思い切りぶつけて書いています。 それぞれの絶望にあえぎつつ、なんとか生きているぼくたちを描きたいです みなさんの「生き…

『カラマーゾフの兄弟』

ドストエフスキー小説の楽しい読み方②各部のあらすじを予め掴んでおく意味

↑前回の記事では、ドストエフスキー作品はどう読めば挫折せずに楽しく読めるのか、 読み方の姿勢を紹介しました。 今回はドストエフスキー最大の傑作と言われる『カラマーゾフの兄弟』を例に、 全体ではなく「各部のあらすじ」を先に…

文学

頭の中では隣人を愛し、現実では憎む…人間の愛の矛盾。『カラマーゾフの兄弟』から。

「純粋な善行為、他者愛」この言葉に、「吐き気」とまでは行かないまでも、偽善の匂いを感じ取る人も多いだろう。 それは一体どうしてか。人間に純粋な行為は不可能なのか。「人を救いたい、助けたい、何か良いことをしたい、」そう頭の…