余は如何にしてkindle教徒となりし乎。活字中毒者への福音

ここのところ、Twitterでも防水NewモデルのKindle広告をよく目にしますね。
今後このブログでもkindle書籍を紹介、おすすめすることが増えると思うので、一度kindleについて紹介しておきます。
去年の9月に購入して以来、kindleはぼくの読書ライフに大活躍しています。もっと早く知っていれば、積読の山に部屋の4分の一をとられることもなく、本が何冊も入った重たいリュックを背負居続けることもなかったのにと思います(足腰は強くなりました)。

さて、読書を愛してやまない活字中毒者のみなさまの読書ライフを益々充実させて頂きたい想いが6割、
こちらの記事経由でkindleを購入される方の存在からごくわずかでもamazonクーポンを手に入れ、更なる読書へ投資したいという想い4割の力でこの記事を書いています。
僕はそれなりに正直な人間です。(あくまで人間的尺度における「それなり」です。)
今後ともよろしくお願い致します。

そもそもKindleとは(Kindle本とKindle端末の違い)

kindleとは?その語源は一体どこにまで遡ることができるのか?問うとはなにかを問うことである。それにはすでにして問い求められるものがあるはずである。ひとが問う限り、ひとはすでにそれ(ここではkindle)について漠然と何かを了解しているはずである。つまりこの問いにおいてまずあきらかにされるべきなのは………(以下略)。
こんな問いを立てておしまいになる、世間から遠く離れてしまった活字中毒者(あるいは哲学者)のみなさま。

kindle端末とは、amazonが販売している電子書籍を読むための専用の端末です。電子書籍を読むためのタブレットってな感じです。
amazonで販売されている電子書籍形式の本自体も、「Kindle版」の本と呼ばれているのがちょっとややこしいです。

amazonは電子書籍を販売しています。amazonで本を見ていると、kindle版」を選べる場合があると思います。これを選んで購入すると、その場ですぐ読めます。これだけで画期的です。
これがkindle版という電子書籍の形式の本となるわけですが、なんとこれ、別にkindle端末を持っていなくても読めるのです!
スマートフォンやタブレット、ノートパソコンにkindleアプリを入れれば簡単に読めます。↓

これを入れるだけで、青空文庫なら無料で読めます。ネットで見るのとは違って、小説はもちろん縦書きです!(また次回紹介しますが、海外の著作権切れの本も読めます!ツァラトゥストラでも、ドストエフスキーでも、青空文庫なら英語で、ただで読めちゃいます!!!)

それじゃあkindle端末を別に買わなくてもいいじゃないか。
確かにそうです。別にスマフォ、ノートPCで読むだけで良いという人には全く必要ありません

活字中毒者の禁断症状について

さて、kindle端末を買わずともkindleアプリを導入すれば、kindle版の電子書籍をamazonでクリックし支払いが済んだ次の瞬間、kindleアプリに買った本が存在しているという魔術を手にすることができます。本が空間的制約をぶち抜く驚くべき時代です。
Kindle端末にまで手を出すか否かに関わらず、まずはKindleアプリで電子書籍持ち歩くことの利点を活字依存症の立場からご紹介します。

大量の書籍を重さゼロのアプリ内で持ち運べるから、活字中毒が起因となる禁断症状や副次症状を防ぐことができます。

活字中毒者のみなさまにはこの一文で十分かもしれません。が、活字中毒者への理解を社会に広めるためにも、詳しく書きます。

まず禁断症状についてです。
われわれ活字中毒者たちは外出先で本を読み終えてしまったり、今読みたいジャンルの本が手元になかったりすると禁断症状を起こし、近くの本屋さんで文庫(ときに大型本)を処方してもらわなければならなくなります。(この件につきましては日本政府に対し活字中毒者の健全な生活を支えるための補助金を求めたいと考えているのですが、いつ実現するかはわかりません。)
また末期状態にありますと、学術書①、学術書②、小説①、小説②、宗教書、詩集、(できればエッセイ一冊)のうち4種類以上はリュックに入っていないと、非常に心がざわつくなど、個人差はありますが本を一冊持つだけでは狂いそうになります
疲れたら別ジャンルの本を読み、また疲れたら別ジャンルの本を読み…ということを繰り返すことで、末期の方は生命を維持しているからです。その他、みなさまもそれぞれの禁断症状にお悩みのことと思います。心中お察し致します。

一方の活字依存症副次症状につきましては「待ち合わせへの遅刻」「リュックの破壊」から「離婚」に至るまで、あらゆる被害が確認されていますが、僭越ながらぼくの症例をみなさまのお目に触れさせて頂きたく。
まず、出かける前(特に公共交通機関での移動がある場合)、一体どの本を、何冊もって行けば良いのか、非常に悩みます。平気で20分は悩みます。
「この本、あの章を飛ばしたとしたらすぐに読み終わってしまうかもしれないぞ」
「この本を読んでいる間、僕の心は空漠さを求めるのではないか、まさにそのとき、あの本をすぐに読み始めたらば、ぼくの人生のすべてが変わるかもしれない」
「今読んでいる本の少しあとでは、聖書についての解釈があるようだ。それなら聖書が必要だ、それも…ええい!両方だ!…文語と口語どっちにしよう、ちょっと読み比べてみるか。どれどれ」
などなど、人生の喜びの一つでもありますが、そうして遅刻をするのです。
「途中で読む本を選んでいて遅刻しました」と言っても、怒りを呼ぶだけです。(活字中毒者への理解が求められます)そもそもどこで誰と会うつもりだったかすら忘れ、気づけば古本屋巡りをしているという恐ろしい症例も確認されています。

電子書籍はいかに活字中毒者を救うか。(便利さ)

これらの症状に対し、電子書籍は革命的治療法といえます。
スマフォ、タブレット等にKindleアプリを導入すれば、数百冊の本を簡単に持ち運ぶことができるのです。手元には常に数百の本がありますので、本屋で文庫本を処方してもらう必要がなくなります。
また、「読む本がなくなるのではないか」という人類に深く深く根ざした不安感も薄れます。その他副次症状に対する効用は言うまでもないでしょう。持ち運ぶ本を選ぶ、という概念自体が消滅するのです。「手に入れたkindle本」を「常に持っている」わけです。
急いで出かけなくてはならないとき、財布と携帯とKindle端末をポッケに入れれば、活字中毒者にとって、自分がどこにいようが関係ありません。ただ読む、読むだけなのです。

電子書籍は単に治療法であるというだけではありません。
本を読みます。すると芋づる式に読みたい本が沸きます。それらの本は【今すぐ】読まれたがっています。わたしはそれらの本を【読んで差し上げたい】です。そこですぐにamazonで購入し、端末にダウンロードします(活字だけなら通信量も大したことないです)、アプリを開くとそこに本があります。すぐに読めます。以下略。

あなたはついに魔術を得たのです。
この魔術を使いこなすと、青空文庫になっている著作を数百円!でまとめあげた本を買うことで、アウグスティヌス全集(英語)、夏目漱石全集、太宰治全集、ドストエフスキー全集(英語)、サマセット・モーム全集(英語)を手のひらに置くことができます
【今読みたい】というこの世で最も神聖な欲望を、即日配達の何千倍も早く満たすことができます。しかも洋書の場合、紙の本の半額以下のこともあります。日本語の翻訳の3分の1程度の値段で読めることもあります。日本語翻訳では売り切れの本も買えます。ドイツ語フランス語もありますから、すごいですよ!

耳のあるものは聞くが良い。電子書籍によって生きるものは、本を時空を超えて出現させるようなものである。

Kindle端末によって電子書籍の魔術を最大限に活用できる。

これまでのところで、電子書籍自体の魔術的な力はご理解いただけたのではないかと思います。Kindleアプリを入れようというおすすめだけでも、ぼくは幾人の活字中毒者を救うことができただろうかと、手が震えてきます。(クーポン券はもらえませんが。)
さていよいろ、Kindle書籍を読むための専用タブレットKindle端末」を使うメリットをご紹介します。

Kindle端末を、わざわざお金を出して買いますと、この電子書籍の魔術を最大限に活用することができます。(魔術+金=大魔術)

1,画面が読みやすい
まずこのkindle端末、画面に映る文字がパソコンやタブレットとは全然違う、読みやすいのです!
活字中毒者のみなさまにおすすめしたい理由はまさにこれです。この読みやすさだけでも、Kindle端末を買う価値があります。正直スマフォだと電子書籍を読む気がしません。紙の本とはまたべつの味わいもあって、画面を指でなぞるのが楽しくなります。
この画像じゃどうにも伝わりませんが、決して紙の劣化版ではないのです。

読みやすさについては、Kindleを持っている知人を探すか(意外といます)、Amazonの公式ページを見るとよいです!

2,目が疲れないバックライト(全モデルに搭載)
これは活字中毒者にとっては凄まじい破壊力です。
暗い夜でも、昼間の防空壕跡地の中でも気にせず読めます。
個人的には、夜目が冷めてしまって、でも電気をつけて本を読むと完全に目が冷めて寝れなくなるからいやだけど、眠くなるまで本を読みたいというとき、重宝しています。(twitterのkindle宣伝動画でもやっていましたね。)
また暗いベランダでタバコを吸いながら本を読むときなど、細かいところで便利さを実感します。
このライト、正確に言うと、目に直接光が入る「バックライト」ではなく、画面の表面を照らす「フロントライト」と言うようですが、とにかく読みやすくて疲れません。

3,片手で持てる、軽い、ページを開かないでよい。
ベッドで仰向けに寝転がって、本を天井に向けて開いて読んでいるとすぐ疲れてしまうことはないでしょうか。
まずKindle端末は軽いです。200gありません。(2018年11月現在)それに加えて、ページを開いたままにするため指で抑えておく必要がありません。そのため下の写真のように、ベッドに仰向けになって、片手で本を支えて読むことができます!ベッド読書革命です。

またお高いkindle専用カバーでなく、スマフォによくみんながつけているスマフォリングをつければ、指を通して片手でラクラクもてます!これにより電車のなかでも安心して片手で持てます。電車が混んでいたって邪魔になりません
指でサーッと文章をなぞればマーカーも引けます。車内で色ペンを握りながら立って読書をしていて、「今電車が揺れたら目の前に座っている人の目ん玉にぶっ刺しちゃいそうだ」なんて心配もしなくなります。

普通に読むにしても、ぼくは座禅大好き青年なので背筋を反るくらいにピシッと伸ばして、片手でKindleを読むのがあまりに快適です。マクグラスの『総説キリスト教』という広辞苑並の大きさの本が、片手で読めてしまうのです。このあたりの便利さも、使い慣れないとなかなか実感できないと思いますが、スゴイです。

↑スマフォリングとは、例えばこれです。紹介動画があるので、活字以外の現実がよくわからない方は見てください。

紫水晶ちゃんも写っていますが、こんなかんじにリングは右下の方につけます。
kindle端末は軽いし片手で持てるので、手をL字にして支えれば仰向け読書の魔術が使えます。

4,マーカー、ふせん、メモ、検索、文字拡大その他、便利機能
これはアプリ版だけでも可能です。マーカーだけでなく、付箋もメモも本文だけでなく、メモの検索までできます!付箋を張ったところに一瞬でワープすることもできます。このあたりは使いこなしてみないとわからないと思いますので、アプリをインストールして青空文庫ででも試して見てください!

5,学術書や洋書を読むときに便利な、ワンタッチ辞書&脚注
画面を指でピーっとやって単語を選ぶと、勝手に辞典で検索してくれます!オフライン時では、大辞泉とプログレッシブ英和辞典オンライン時はWikipediaが本文の下に出てきます!これはすごい便利です。
また、洋書のKindleにはWORDWISEという鋭い武器がありまして、(その書籍がwordwise対応であれば)難しい単語の上に小さな文字で別の言い換えが説明されます。更にこれをタッチすると、英語による定義が出ます!英英辞典のように、英語の頭のママ読み進められます!英語の勉強のため、英語力が弱いけれど洋書をガンガン読みたい人にとっては最高です!下の画像です。上に小さな文字で説明のある「crucified」をタッチして、更に詳しい定義を出現させた図です。

学術書の脚注も、これと同樣に本文と同時に下の方に出現するのです!紙の本のようにページをめくりまくることがなくなります!使い慣れると病みつきです。これらの機能は本を読むという行為を時空から解き放つものです。

 

6,防水性能!(PaperWhite以上のモデル)
僕が買った2018年の9月時点では、防水はOasisモデルという一番高いモデルだけについていたのですが、PaperWhiteはニューモデルになりまして、こちらにも防水性能がつき、容量が4Gから8GBになりました!とてもくやしい!風呂で本を読む時はわざわざ紙の本を選んでいます。
防水バージョン、うらやましいです。露天風呂でみんな読書をする時代も訪れるのでしょうか。

7,その他諸々本のカバー、重さ、分冊も気にならない等
Kindle端末で読むということで、上下巻分冊の心配もありませんし、単行本と文庫の違いもありません。更にカバーをかけて表紙を隠す必要もありませんから、こんな本だって堂々と読めちゃいます。
読書における様々な制約を振り切って、思う存分読めるわけです!

3種の端末。おすすめはPaperWhite

さて、色々と紹介してきましたが、面倒なのはモデルが3つもある点です。しかしほとんど二択です。(詳しい情報はamazonの商品ページに比較がありますのご参照ください。)

OASISモデル一番高価で、画質も良いのですが活字を愛する我々には関係がありません。(漫画や雑誌も読みたい場合は迷わずこちらです。)
活字中毒者であるにも関わらず社会的成功を収めた奇跡のお金持ちさまと、明治以来の高等遊民の方は「最高級」のこちらかもしれません。
【OASISモデル版Kindle】

無印のkindleモデル一番安いですが、防水とがついていません。この特徴をどう捉えるか、です。
普通に紙の本を読む代わりとしてならまったくもって十分です。Kindle端末の利点をどれだけ求めるかですね。
容量も4GBと一番少ないですが、僕もひとつ古いモデルのPaperWhite(4GB)を使っていますが、まだ500MBしか埋まっていません!
新旧聖書の文語と口語両方に、広辞苑2冊分の聖書ガイド、太宰、夏目漱石、坂口安吾、北村透谷、宮沢賢治、ドストエフスキー、のほぼ全集、その他数百冊入っているのに、です!4GBを活字だけで使い切るというのは、ちょっと考えられないですので、容量についてはご安心ください。

【無印版Kindle】

さて、本命のPaperWhiteです。
容量が8GBからあるのは、活字だけならあまり関係ないですが、なんと言っても防水性能です。
防水がもたらす、紙の本の何歩も先を行く便利さにどれだけの価値を見出すのかが、PaperWhiteを買うべきかどうかの分かれ目でしょう。
どうせ高い金を払ってKindle端末を買うのならば、防水でKindleライフを満喫することをおすすめします!(僕は防水機能を使ったことがないので非常にうらやましいです。)

【Paperwhite版Kindle】

心配そうなところ

1,電池はどれくらい持つのか。
amazonの紹介で、電池めっちゃ持ちますアピールをしていますが、実際めっちゃ持ちます。ヘビーユーザー(重症患者)のぼくですが、普通に使っていて30%を切ったことはありません。充電は週に一回程度なのに、です。バックライトマックスで使いまくっても、毎日充電すれば電池切れなんてありえないと思います。最悪、USB端子が挿せる持ち運び充電器を使えますが、たぶん一日つけっぱなしにしても電池なくなりません。

2,広告の有無
広告有りバージョンを選ぶと安くなって、どちらかを選ぶことができます。
僕も心配しつつ、その分の割引でKindleに本を入れようと思って広告有りにしました。
結論を言えば、全く1ミリも気になりません。読んでいる最中に広告は一切出ませんから、全く関係ないです。設定をいじってホーム画面から「おすすめ書籍」の広告を消すこともできます。そうしますと、電源OFF時の画面に出る広告と、本を選ぶとき下の方に出る広告以外を目にすることはありません。↓下の小さいのが広告です。

3,その他知りたいこと
その他、細かなところを知りたいという方も多いと思います。(本以外にお金を使うことに関してはドケチな活字中毒者のみなさまのことです。)
他のブログでもKindleの紹介はたくさんありますので、具体的に知りたいこととともに検索して探し当てたり、予想外にも詳しく説明している、amazonKindleページの「ヘルプ」をご参照ください!

ではでは、みなさまが充実した読書ライフを過ごされることを祈っております!

今後、とりあえず入れておきたいKindle本や、青空文庫版の全集、洋書などもご紹介しようと思います。早く知りたいという方はTwitterで聞いてくださいー!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

20代。早稲田大学を卒業。大学時代に生きることに悩み、哲学書・宗教書・文学書を読み漁った結果、頭だけで考えても仕方ないと悟り、臨済禅の坐禅道場で参禅修行を始める(4年間修行)。 2020年に(カトリック)教会で洗礼を受ける。 路上お悩み相談(コロナ禍によりお休み中)や、SKYPE相談・雑談、コーチング、生きねば研究室など、一対一の本音で対等な関わりを大切に、自分にできることをほそぼそとやっています。